■ハッピーのたろんプロジェクト 学習会開催

子どもたちへの支援に取り組んでいるハッピーのたろんプロジェクト。今年度の学習会は、「地域で子どもたちを支えるために」というテーマで、神奈川県立保健福祉大学教授 新保先生を講師にお招きしました。

 

マスコミ等で取りざたされている「子どもの貧困」について学び、市内で実際に子ども支援の活動をされている皆さんの情報交換をしました。

 

新保先生からは、貧困状態にある子どもたちの現状について語られました。長年子どもたちの問題に寄り添ってこられた新保先生のお話は、専門的なお話の中に身近な事例を交え、大変わかりやすく腑に落ちるお話でした。貧困状態にある子どもたちの食の現状を考える時、ひとつのお弁当を家族5人で分け合って食べるということをイメージしてみる。かつては家計収入が減少すると、食費の割合が上昇していたが、現在は、通信費や教育費などを削りにくく、まず「おかず」が削られ、「お米」が削られるというお話があり、子どもたちへの「食」の支援、教育の支援の大切さを痛感した学習会でした。

 

「SEE」(見る、知る、考える)というチカラを持つことの大切さ、また、私たちは活動をする時に評価を期待しないで、大切だと思うことを自分だけが評価者でいいからやってみることが大事、というお話がとても印象的でした。

 

情報交換の時間には、市内で活動している子ども食堂や学習支援、親子ひろば、フードバンクの活動が共有されました。同じ問題意識を持っている人同士がつながり、お互いの活動を知る中で、充実した支援につながることが期待されます。

 

子どもたちの置かれている状況は厳しさを増していますが、困難な状況に手を差しのべようとしている個人や団体がこんなにいるということは素晴らしいことだと感じます。ひとつひとつの活動は地道で、小さな活動ではありますが、力を合わせることで大きなうねりになるはずです。

横須賀の子どもたち、親子が笑顔で過ごせる地域を作るために、これからも失敗を恐れず進んでいきましょう。